世界各国でのハロウィンの奇妙で奇抜な祝われ方
ハロウィンは、ほかの伝統的な祭日とどう違うのでしょうか?ハロウィンは死者を祝うので、暗く聞こえるかもしれませんが、実際はとても楽しい祭日です。
死者に敬意を表して蝋燭を灯したり、魔女の扮装をしたり、キャンディーを食べ過ぎたり、ハロウィンの祝い方は本当にさまざまです。
今回のブログでは、ハロウィンの歴史と、世界中でさまざまな方法で行われている祝い方、それに関連した英語をご紹介しましょう。
ハロウィンを通じて、新しい英語の単語や熟語、興味深い習慣を見つけたら、オンライン英会話でネイティブ講師に使ってみてもいいかもしれませんね。
ハロウィンの歴史
もともとはアメリカの祭日であると考えられていますが、実のところハロウィンは、アメリカ合衆国よりも古い歴史を持っています。スコットランドやアイルランドなどのケルト語を話す国で、古代の人々や異教徒たちによってその当時に行われた祭日や祝宴が語源であるとされています。
ハロウィンの英語
HalloweenやHallowe’enという英語は、hallowed eveningやholy eveningという意味で、簡単にいってしまえばAll Hallows’ Eveningを短くした表現です。All Hallows’ EveやAll Saints’ Eveとよばれるのも耳にすることがあるかもしれません。
ハロウィンは、All Hallow’s Dayの前の晩であるeveに付けられた名前なのです。キリスト教の暦の上で、聖人も含めた死者たちを思い出すためにささげられた時期のことで、hallowsの別名でも知られています。
ハロウィンに関連する英語の単語や熟語はたくさんありますが、世界のどこにいるかによって種類も変わります。世界中のハロウィンについてもっと詳しくなって、一緒に楽しめるようにするために、いくつかの国別にハロウィンの伝統をご紹介しましょう。
アイルランドのハロウィン 🇮🇪
まずはハロウィンの原点であるアイルランドから始めましょう。
ここで行われている多くの風習は、イギリスやアメリカ、その他の英語圏の国と同じです。国中でbonfireが焚かれるのを見かけますが、特に田舎では伝統的に野外で大きな火を焚いて祝っていました。
子どもも大人も、たいていは怖いキャラクター、幽霊、魔女、骸骨などの仮装をしてtrick or treatに行きます。これは、自分の近所を一軒一軒ドアを叩いて訪ねて回り、スナック、チョコレート、キャンディーといったお菓子をもらうことです。
子どもたちはドアが開くと「Trick or treat!」と叫びます。そして、もしお菓子がもらえなければ、ちょっとしたいたずらをしかけてその家の人をtrickすることができます。
ハロウィンには特別な食べ物を食べることが多いですが、アイルランドではbarnbrackが人気のある食べ物で、これはハロウィンのフルーツケーキのようなものです。
綿モスリンで包まれた焼き菓子の中身は、食べる人の未来を告げるといわれています。例えば指輪が出てきた人なら、もうすぐ結婚するという意味で、一本の麦わらなら幸運な年がやってくるという意味です。
アメリカのハロウィン 🇺🇸
アメリカのお祝いも似たり寄ったりなのですが、ここではtrick or treatに付け加えてゲームや宝物探しが行われます。bobbing for applesは特に有名で、大きな鍋にお水を張ってリンゴをいくつか浮かべ、子どもたちが順番に手を使わずに口でリンゴを捕まえるゲ―ムです。
アメリカ人はjack o’ lanternを使って飾り付けもします。これは、カボチャをくり抜いて顔を彫刻した後に、蝋燭を中に入れて点灯したものです。くり抜いた後のカボチャの果肉はハロウィンのpumpkin pieやpumpkin soupに使うのが伝統的です。
アイルランドやスコットランドでは同じようにしてカブをよく使います。
オーストリアのハロウィン 🇦🇹
オーストリアでは死者に食べさせるのが好きなようですね!ハロウィンの夜には、ベッドへ入る前にパンと水に灯したランプをテーブルに並べておくのが習慣です。
ハロウィンの夜にこの世に戻ってくるかもしれない死者の霊に食べさせるためなのです…。
ベルギーのハロウィン 🇧🇪
ベルギーでは、ハロウィンには亡くなった友人や親戚を追悼して蝋燭を灯します。
そしてこの日には、black catに対してさらに警戒心が強くなります。家の中に入って来たり、目の前を横切ったりすると悪運をもたらすと信じられているからです。
中国のハロウィン 🇨🇳
中国では、ハロウィンのお祝いはTeng Chiehとして知られています。
ここでは、食べ物と水は亡くなった友人や親戚の写真の横に供えられます。
仏教の寺では、紙でboats of the lawが作られ、夜になると焼かれますし、提灯は国中で灯されます。
こういった火を使う伝統は、死者の魂が自分の家を見つけられるように手助けするためだといわれています。
ドイツのハロウィン 🇩🇪
ドイツ人は、ハロウィンをAll Saints Dayとして祝いますが、これは10月31日から11月8日までのまる一週間行われます。
この間は、教会で亡くなった聖人に敬意を示したり、故人の墓参りをして過ごします。ここにはもう一つ珍しい習慣もあって、ドイツ人はこの世に帰って来た霊魂を守るために、ハロウィンにはナイフを隠すのが好きなようです。
メキシコのハロウィン 🇲🇽
メキシコよりもハロウィンを祝う国はほかにありません。実際に彼らのDia de los Muertos、またはDay of the Deadは、10月31日から11月2日までの数日間に渡って祝われます。
本当にAll Souls Dayのお祝いで、亡くなった最愛の人を思い出して、彼らの人生をたたえます。
家族のごちそう、頭蓋骨の形をしたお菓子や贈り物、悪鬼や骸骨の扮装をした人たちの行列、たっぷりのマリアッチ、歌、ダンス、テキーラなどで溢れます。
あなたはどこでハロウィンを祝いたいですか?下のコメント欄から、あなたのお気に入りのハロウィンのお祝いについてぜひ聞かせてくださいね。